平均取得価格下げ


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 保有株の株価が下がって含み損が大きくなった場合に難平して平均取得を下げることはよくある話だと思います。私はこの方法を何度かやっていますが、私なりの考えを書いてみたいと思います。


やる価値はあるのか

長期投資目線で言えば、含み損があるとしてもその企業の業績がわるくない、または一旦何らかの地合い要因で下げただけならほっとけばいいのかもしれません。難平するということはその分余力がなくなり、他の株への投資機会を損失することにもなります。そんなことはわかっているのですが、私は平均取得価格を下げることのメリットとして精神衛生上のストレスを低減することに意義を感じています。含み損があるとため息をつきたくなりますよね。思えば日々そのようなストレスをあまり受けたくないと無意識に感じて私は取得単価下げをやっていたのかなあと思ったりします。
一方でどうしようもない含み損をかかえてもう元値には戻ることはないだろうという株については不思議とストレスってそんなでもないんですね。自分はこのようなどうしようもない株を2銘柄保有していますが、将来の損益通算用と割り切りました。


バリュー株ならやる価値アリ

グロース株と比較してバリュー株は株価の値動きがそんなに激しくありませんし、またある程度テクニカルなやり方で底値圏を見計らって難平するのはアリだと思います。テクジカルなんて言葉を使いながらアレですがちなみに私はチャート分析はせずに値ごろ感だけで判断しています。
高配当株としておなじみのJT株を私も保有していますが、JT株はここ数年ダラダラ下がり続けています。最初に買ったのは2500円台だったと思います。その時点で値ごろ感で安くね?って感じて買いました。その後もダラダラ下がって配当よりも含み損の方が大きくなり、さらにコロナで最安値1800円程度まで一時期下がりました。現在は2000~2200円程度の値幅で株価が推移していますが、私は難平を続けて2200円くらいにして配当取り時期に一時期高くなった際にわずかに含み益が出た状態にして100株だけ残して売却、権利落ち日以降に再度買い集め現在は少し含み益もある状態です。3年程度ずっと含み損状態だったのですが、含み益状態にいるとやはりストレスは小さくなったような気がします。JT株も今のところ底を打った感じがしていますので、これからも長期保有を続けたいと思います。
 他にも平均取得単価下げをしたものには東武鉄道株を100株だけ保有していますが、こちらは株主優待乗車券が欲しくて保有しています。最初3000円程度で買いましたがその後コロナの再拡大で下がった際に難平して、少し含み益が出たら半分の100株を売却することを何度かしています。今日はJR西日本の要因でつられて安くなったので、難平をしました。終値はうまく平均取得価格を超えましたので成功したかな?ほぼ底値圏っぽいので、もう少し利益が大きくなるまでは半分の100株は売却はしないかもしれないです。



グロース株は危険

グロース株の難平はなかなかリスクが大きいと思います。というか私も失敗しています。特にIPO上場後に上場ゴールのようになってしまった株は株価がほぼ戻ることはありませんし、難平するだけ損失が大きくなります。また、上場ゴールではありませんが、一度株価がお祭りで状態になり火柱をあげた後、超絶に売り込まれるグロース株もよくある話かと思います。そのような株は最高値を超えることはまずないと思いますし、難平しても損失を取り戻すのはかなり難しいと思います。
先にどうしようもない塩漬け株2銘柄保有していると書きましたが、これに仲間入りするかもしれない株としてチェンジがあります。6200円程度の高値を付けた後に売り込まれていますが、私は3400円程度で打診買いしました、その後もダラダラ下がり続け、8月には3分の一の価格にまで下がってやっと底打ったかも?という状態ですが、3400円からあまり下げ幅が大きくない時点でもう100株難平しましたが、これが大失敗だったですね。チェンジはまだ成長性もありそうなので、私の平均取得単価までは戻る可能性はあるかもしれないと思いますが、1年とかは含み損状態が続きそうです。損益通算用として損切ることもあるかもしれません。
4180Appierは違う意味で失敗したかもです。一度平均取得単価を下げたことがありましたが、その後さらに8月上旬には1300円まで売り込まれて含み損がかなり大きくなっていました。その後かなりリバったので少し含み益が出た時点で100株残して売却し、再度大きく下げたら買い集めしようかと考えていましたが、下げることなく上がってしまい、100株だけ保有して含み益はありますが、枚数集めるのに失敗してしまいました・・・
グロース株はそもそも難平すべきかどうか、値幅は小さくないか、など色々考えないとダメですね。